腰痛

ぎっくり腰になった時の対処法とつぐみ整骨院伊勢崎店によるサポート内容

はじめに

ぎっくり腰は突然やってきます。少し前にあるものを取ろうと屈んだ瞬間「ギクっ!!」

ぎっくり腰は非常に強い痛みで身動きがとれません。日常生活に大きな支障をきたすので、できればなりたくないですよね。

ですが、万が一ぎっくり腰になってしまった際に、自分でできる対処法を知っておくだけで安心できるかと思います。

ぎっくり腰とは

ぎっくり腰はいわゆる「急性腰痛」と呼ばれ、急激に発症する動けなくなるような腰痛を指します。

発生機序

「ぎっくり腰」は何か物を持ち上げようとしたとき、腰を曲げる、ねじるなどの動作をしたときなどに起こることが多いとされています。

実際つぐみ整骨院伊勢崎店に来院される患者さまで多いのは「朝に顔を洗おうとしたとき」「物を取ろうと腕を伸ばしたとき」「重いものを体を捻って持ち上げようとしたとき」などです。

原因

ぎっくり腰になってしまう原因はさまざまですが一つ挙げるとするならば「蓄積で起こる靭帯のゆるみ」でしょう。

腰椎には椎間関節と呼ばれる部分があります。そしてこの部分を安定させるための椎間関節包靭帯があります。(1)

この関節包靭帯は子供の頃はしっかりとした靭帯なのですが、普段の姿勢や腰にかかる負担、体の使い方などで徐々に椎間関節包靭帯に「ゆるみ」が生じます。つまり伸びてしまって椎間関節を支えるのに使い物にならなくなってしまうのです。

そして次第に椎間関節の安定性が失われると「椎間板」が潰れることになります。

この状態(椎間関節包靭帯がゆるみ、椎間板が潰れている状態)の人は、体を少し倒しただけでぎっくり腰、いわゆる急性腰痛が発症します。

あくまでこの原因は一部です。他にもぎっくり腰になる原因は山ほどあります。

症状

腰を支える組織(靭帯、滑膜、関節包など)や、筋肉、関節のズレ、椎間板変性、圧迫骨折、仙腸関節由来などさまざまな原因により、痛みの感じ方や痛む場所が違うでしょう。

主な症状は強い動作時痛、熱感、神経症状を有する場合は下肢痛や痺れを感じる場合もあります。

しかし、寝ても起きても痛みが全く変化しないのであれば、筋肉などの関節構成組織由来のぎっくり腰ではなく、内科疾患由来の腰痛かもしれません。

「あれ、ちょっと普通の腰痛ではなさそうだな」というような場合は、早急に病院へ行くことをおすすめいたします。

治癒期間

通常のぎっくり腰はおおよそ1週間〜2週間で回復するとされています。しかし、椎間板変性による椎間板ヘルニアを発症した場合は3ヶ月〜6カ月の回復期間を要する場合もあります。

ぎっくり腰でも「何を痛めているのか」を早期に把握することが、ぎっくり腰を長引かせないために重要です。

自分でできるぎっくり腰の対処法

すぐにできることはアイシングと医療機関への受診です。「自然に治るから」と自分だけでは判断せず必ず専門家に診てもらうのを推奨します。

アイシング

ぎっくり腰は強い炎症を伴いますので、横向きで寝て「安静」を確保した状態で患部を冷やしてあげましょう。保冷剤などをタオルに巻き約15分が目安です。

医療機関に受診する

もし動ける余裕があれば病院や信頼できる整骨院へ行きましょう。しかし残念なことに整骨院は的確にぎっくり腰を鑑別できないところもありますのでご注意ください。

つぐみ整骨院伊勢崎店でできるぎっくり腰の対処法

当院ではぎっくり腰で損傷した組織が何なのかを検査します。たとえば損傷した組織が筋肉、靭帯、椎間関節構成組織(滑膜や関節包、靭帯など)によってそれぞれ対処方法が異なります。

患者さまの痛みをより早く軽減するためには入念な検査が欠かせません。

つぐみ整骨院伊勢崎店での検査内容

精密触診、エコー検査、徒手検査、反射検査、知覚検査、必要であればアライメント分析(姿勢)を行います。

対処法

組織間剥がし

手技で痛みの原因となっている組織の癒着を取り除きます

ハイボルト

痛みを和らげるために神経の興奮を抑えます

ライパス

超音波を使って炎症組織に対して治癒を促進します

アドバイス

炎症時期はいかに安静を確保するかが重要です。安静の取り方や過ごし方等をサポートします。

アライメント修正

アライメントを整えることで、痛みのぶり返しを軽減します。

ぎっくり腰を予防するために

ぎっくり腰は突然やってきますが、日々の身体ケアを意識するだけでリスクは軽減できます。いくつか紹介しますので参考にしていただければと思います。

姿勢不良

猫背や反り腰の状態では腰への負担は逃れません。少しでも良い姿勢を意識しましょう。またデスクワークの方で座りっぱなしが多くなってしまう場合は、30分に一度は立ち上がると良いでしょう。

睡眠不足

睡眠不足は生活習慣病だけでなく、腰痛などの関節疾患にも影響します。1日7時間は睡眠時間が確保できると良いですね。

疲労の蓄積

疲労の蓄積は通常の身体パフォーマンスを発揮できません。乱れた姿勢で活動することが増えてしまうとぎっくり腰のリスクは高まります。

柔軟性低下

柔軟性が低下し関節の動きに制限が出ると、他の関節を無意識にかばって腰への負担が増えることも。下半身のストレッチがおすすめです。

運動不足

筋力が落ちてしまうと良い姿勢は保持できません。1日20分のお散歩をするだけでも違いますよ。

まとめ

今回はぎっくり腰の対処から予防まで簡単に紹介しました。最も大切なことは安静の確保をしつつも信頼できる専門家の元で調べてもらうことが、早期回復や再発予防にとって重要です。

とても痛いぎっくり腰、発症しないことがベストですが、もしなってしまった時はこの記事を参考にしていただければと思います。

引用文献

(1)Hauser, Ross A. et al. ‘Lumbar Instability as an Etiology of Low Back Pain and Its Treatment by Prolotherapy: A Review’. 1 Jan. 2022 : 701 – 712.

執筆者

つぐみ整骨院 院長 篠田健太
保有資格
柔道整復師国家資格(厚生労働省認定)
プロコーチ(マインドセット社認定)
日本足病学協会
Foot Science International社(ニュージーランド認定)

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