腰痛

ぎっくり腰の原因と症状|改善期間を短縮するハイボルト療法とは?

ぎっくり腰は、急激な腰の痛みが発生する状態を指します。多くの場合、重い物を持ち上げたり、急な動作をした際に発生しますが、特に原因がはっきりしないケースもあります。

その痛みの程度は個人差がありますが、動くことができないほどの激痛を伴うことも少なくありません。

ぎっくり腰の主な症状

ぎっくり腰の主な症状は以下の通りです

  • 腰部の激しい痛み
  • 動作時の痛みの増加
  • 腰が動かしにくい、または動かせない
  • 腰部の腫れや熱感(炎症がある場合)
  • 下肢への痺れや痛みが伴うこともある

症状が重い場合には、無理に動こうとせず安静にすることが重要です。

腰痛のレッドフラッグ

また、単なる腰痛ではない病気に由来した腰痛の可能性もあります。

当院ではどんな腰痛の方でも「レッドフラッグ」を確認し治療にあたっています。

レッドフラッグとは「見逃してはいけない疾患を示唆する徴候や症状」のことをいい、レッドフラッグに該当した場合、重篤な疾患の可能性があり早期に病院へ行くことを推奨します。

以下に腰痛のレッドフラッグを掲載します。


①発症年齢が20歳未満または50歳以上
②時間や活動性に関係のない腰痛
③胸部痛
④がん、ステロイド治療、HIV感染の既往
⑤栄養不良
⑥体重減少
⑦広範囲に及ぶ神経症状(下肢の筋力低下や膀胱直腸障害)
⑧構築性脊椎変形
⑨発熱改善までの期間


レッドフラッグを除外した通常のぎっくり腰の改善期間は、症状の重さや治療方法によって異なります。

一般的には数日から2週間程度で痛みが軽減していきます。しかし、適切な治療を行わない場合、症状が長引いたり再発するリスクがあります。

当院では、ぎっくり腰の早期改善と社会復帰をサポートするために、「ハイボルト療法」を導入しています。

当院でのハイボルト療法について

ハイボルト療法は、高圧電流を用いた治療法です。この治療法は、以下の特徴があります


  • 皮膚抵抗が少ないため、皮膚に感じる痛みを抑えながら身体の深部まで電気刺激を届けられる。
  • 強い炎症性の痛みに対する優れた鎮痛効果が期待できる。

ぎっくり腰だけでなく、寝違えなどの強い痛みにも有効です。特にぎっくり腰のように早期改善が求められる症状には、この治療法が非常に適しています。

当院では患者様一人ひとりの症状に合わせた治療プランを提供し、可能な限り短期間での社会復帰を目指しています。

ぎっくり腰の原因と再発しないために

ぎっくり腰は再発しやすい症状の一つです。そのため、痛みが改善した後もぎっくり腰の原因要素をなるべく減らすことが重要です。つまり腰への負担を減らす工夫をすることが再発予防にとって大切なことなのです。

例えば、、、、、


  • 正しい姿勢を維持する
  • 適度なストレッチや運動を行う
  • 重い物を持ち上げる際の注意(腰ではなく膝を使う動作)

当院では、ぎっくり腰の再発防止のための姿勢改善や体幹強化のアドバイスも行っています。

ぎっくり腰から短期間で復帰するための再発予防セルフケア

参考までにぎっくり腰の強い痛みが緩和した後に行うセルフケアを「腰が反れないぎっくり腰」と「腰を前に倒せないぎっくり腰」それぞれについて紹介いたします。再発予防に活かしてくださいね。

「腰が反れないぎっくり腰」のセルフケア

ドローイン

❶仰向けの状態で膝を曲げて下腹部をへこませます

❷無理のない範囲で30秒キープしてみましょう

「腰を前に倒せないぎっくり腰」のセルフケア

マッケンジー体操

❶うつ伏せの状態で前腕を床に付き上半身を軽く反ります

❷無理のない範囲で30秒伸ばしましょう

まとめ

ぎっくり腰は誰にでも起こり得る症状ですが、適切な治療を行うことで早期改善が可能です。当院のハイボルト療法を活用し、痛みを抑えつつ早い社会復帰を目指しませんか?まずはお気軽にご相談ください!

執筆者

つぐみ整骨院 院長 篠田健太

柔道整復師として10年以上、整骨院(接骨院)、整体院にて修行し独立。
地域の方や日本代表レベルのスポーツ選手の治療にあたる。
痛み治療やトレーニングに関して講演を行なっている。

保有資格
柔道整復師国家資格(厚生労働省認定)
プロコーチ(マインドセット社認定)
日本足病学協会
Foot Science International社(ニュージーランド認定)

参考文献

Verhagen, A.P., Downie, A., Popal, N. et al. Red flags presented in current low back pain guidelines: a review. Eur Spine J 25, 2788–2802 (2016). https://doi.org/10.1007/s00586-016-4684-0

大島精司,特集 内科医が知っておくべき境界領域疾患,https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika/110/12/110_2515/_pdf

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