「最近、股関節の前の方が痛い…」
「長時間歩くと違和感がある…」
そんな経験はありませんか?特に女性はデスクワークや立ち仕事、姿勢の癖などで股関節に不調を感じやすい傾向があります。実はその痛み、股関節そのものではなく “腰の動き” が関係していることがあります。
Contents
腰椎と股関節の密接な関係
股関節と腰椎(腰の骨)は、骨盤を介してつながり、一緒に動いています。

腰椎が反りすぎて「過伸展」になると、骨盤は前に傾きやすくなります。その結果、股関節は常に圧迫された状態になり、歩行や階段の上り下りで痛みや違和感を感じやすくなるのです。
「反り腰」と言われたことがある方は、股関節への負担が大きくなっている可能性があります。
女性に股関節痛が多い理由
実は股関節や腰椎の不調は、男性よりも女性に多い傾向があります。
なぜでしょうか?

- 骨盤の形状の違い:女性の骨盤は出産に備えて横に広く、前に傾きやすい構造をしています。これにより腰椎が反りやすくなります。
- 筋力の差:体幹やお尻の筋肉が弱まりやすく、腰を反らせて立つ姿勢になりやすい。
- ライフスタイル:ヒールやスキニーパンツなどのファッション、妊娠・出産後の体型変化、長時間のデスクワークなども影響します。

これらが重なり、女性は腰椎が過伸展しやすく、その結果、股関節への負担が大きくなりやすいのです。
過伸展による典型的な症状

- 股関節の前面(鼠径部)の痛み
- 長く歩くと出てくる違和感
- 腰の張りや疲れやすさ
- 姿勢をまっすぐに保てない
「なんとなく腰が反っている気がする」「姿勢が取りづらい」と感じている方は、腰椎の影響を受けている可能性があります。
実際の改善例
50代女性のケースをご紹介します。
- 主訴:股関節前の痛み、歩行での違和感、就寝時の痛み
- 姿勢:反り腰が強く、腰椎が過伸展
- 治療:腰の反りを和らげる手技と体幹の安定化エクササイズ
- 結果:施術後、股関節の屈曲時の痛みが軽減し、歩行も楽に
股関節に直接アプローチしなくても、「腰椎の動き」を整えることで症状が改善することがあるのです。
自分でできるケアのヒント
ご自宅でもできる簡単な工夫としては:
- 長時間同じ姿勢を避ける
- 仰向けで膝を軽く立て、腰の反りをリラックスさせる
- 体幹(お腹や背中の筋肉)を意識したエクササイズ
特に、ドローインは反り腰改善に簡単でおすすめ!
関連記事|反り腰の原因と改善方法を2つご紹介|にセルフケアの詳細を記載!
などを取り入れることで、腰椎と股関節の負担を減らすことにつながります。
まとめ
股関節の痛みは「股関節だけの問題」とは限りません。女性に多い反り腰や腰椎の過伸展を整えることで、股関節への負担を減らし痛みが改善するケースがあります。
「股関節が痛いのに、腰なんて関係あるの?」と思うかもしれませんが、体はすべてつながっています。なかなか良くならない股関節の痛みでお悩みの方は、一度腰や姿勢のチェックをしてみてはいかがでしょうか?
執筆者

つぐみ整骨院 院長 篠田健太
柔道整復師として10年以上、整骨院(接骨院)、整体院にて修行し独立。
地域の方のみならず日本代表やプロスポーツ選手の治療にあたる。
痛み治療やトレーニングに関して講演を行なっている。
保有資格
柔道整復師国家資格(厚生労働省認定)
プロコーチ(マインドセット社認定)
日本足病学協会
Foot Science International社(ニュージーランド認定)

コメント