姿勢

「筋トレしても姿勢が良くならない本当の理由」【科学的に解説】

【結論】筋トレだけでは姿勢は変わりません

多くの人が「姿勢が悪い=筋力が弱い」と考えています。

しかし実際には、姿勢の乱れは筋力の問題ではなく、身体のセンサー(深部感覚)と脳の姿勢コントロール機能の問題であることが最新の研究で分かっています。


姿勢が悪くなる本当の原因は「脳の姿勢地図のズレ」

人間の姿勢は、意識して作るものではなく

脳の中にある“姿勢の地図(内部モデル)”が自動で作っています。

筋トレで筋肉を鍛えても──

脳が正しい位置を認識できていなければ、体は必ず元の曲がった姿勢に戻ります。


なぜ筋トレでは姿勢が改善しないのか?(科学的理由)

■ 理由① 姿勢は筋力ではなく「センサー」で制御されている

姿勢をコントロールしているのは

  • 足裏の圧感覚
  • 関節の位置感覚
  • 目(視覚)
  • 内耳の平衡感覚

これらの情報を脳が統合し、

“今の姿勢をどう保つか” を判断しています。

筋トレだけでは、この姿勢制御システムは変わりません。


■ 理由② 姿勢保持に必要な筋肉は「大きな筋肉ではない」

姿勢を支える筋肉は

  • 多裂筋
  • 腹横筋
  • 横隔膜
  • 仙骨周囲の安定化筋

など、微細な筋肉です。

ジムでの筋トレや腹筋運動ではここは鍛えられません。


■ 理由③ 正しい姿勢は力を抜いてキープするもの

力で胸を張ると必ず疲れます。

本当に良い姿勢は…

➡ 力を抜いていても崩れない

➡ 自動でキープできる

筋トレで力だけを増やしても、この状態にはなれません。


姿勢改善に本当に必要なのは「感覚 × 重心 × 脳の再教育」

姿勢は“脳の習慣”です。

そのため、改善に必要なのは

✔ 足裏の再教育(3点支持)

✔ 骨盤と胸郭の協調運動

✔ 呼吸で体幹を整える

✔ 重心コントロールトレーニング

✔ 動作のスロートレース(内部モデルの書き換え)

これらを組み合わせることで、

筋トレでは変わらない姿勢が改善します。


筋トレしても姿勢が変わらなかった人へ

  • 猫背が治らない
  • 体幹トレしても腰が痛い
  • 背筋を鍛えても巻き肩のまま
  • ストレートネックが戻る

これらは 努力ではなくアプローチが間違っているだけ です。

姿勢改善は「鍛える」より

正しくコントロールできる身体と脳を作ることが核心。

当院では、筋トレでは改善しにくい
「感覚・重心・脳の姿勢コントロール」を中心にした姿勢改善プログラムを行っています。

【姿勢改善コースの詳細はこちら】

執筆者

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つぐみ整骨院 院長 篠田健太

柔道整復師として10年以上、整骨院(接骨院)、整体院にて修行し独立。
地域の方のみならず日本代表やプロスポーツ選手の治療にあたる。
痛み治療やトレーニングに関して講演を行なっている。

保有資格
柔道整復師国家資格(厚生労働省認定)
プロコーチ(マインドセット社認定)
日本足病学協会
Foot Science International社(ニュージーランド認定)

参考文献

1. Horak, F. B. (2006). Postural orientation and equilibrium: what do we need to know about neural control of balance? Gait & Posture, 23(1), 1–7.

➡ 姿勢・バランスは “筋力ではなく、多感覚統合(固有感覚・視覚・前庭)” によって制御されることを示した代表的レビュー。


2. Peterka, R. J. (2002). Sensorimotor integration in human postural control. Journal of Neurophysiology, 88(3), 1097–1118.

➡ 姿勢制御は「視覚・前庭・体性感覚」を加重しながら統合しており、

特に 感覚の再重み付け(sensory reweighting) が姿勢を安定させる鍵であることを示した研究。


3. Proske, U., & Gandevia, S. C. (2012). The proprioceptive senses: their roles in signaling body shape, position and movement. Physiological Reviews, 92(4), 1651–1697.

➡ 固有感覚(深部感覚)が姿勢制御に決定的役割を持つこと、

姿勢の“脳内モデル”を形成する重要性について詳細に解説した論文。

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