
腰痛治療において、「その場で少し良くなる」「効く日と効かない日がある」
――そんな経験をしたことはありませんか?
結果が出ない理由として多くの治療家は、
✅ 評価のやり方に問題があるのではないか
✅ 手技や治療の技術が不足しているのではないか
と考えがちです。
ですが、私が臨床で強く感じているのは、
👉 治療の結果を分けるのは「最初に立てた仮説の質」だということです。
評価も手技も仮説を確認・検証する手段にすぎません。
最初の仮説がブレていれば、どれだけ評価や手技を重ねても治療はブレ、結果も安定しません。
Contents
仮説力が低いと陥るパターン

- 痛い場所ばかりを治療してしまう
- 効かないと次々に手技を変えてしまう
- 結果、患者からの信頼を失ってしまう
仮説力が結果を変えた具体例

ここで、私が実際に担当した腰痛患者の例を紹介します。
患者情報
50代男性、デスクワーク中心の生活。
主訴は「前屈時の腰痛」。
評価の所見
- 前屈40度で腰部に痛み
- 座位での腰部屈曲では痛みなし
- SLR陰性
- ケンプテスト陰性
- 膝蓋腱反射・アキレス腱反射正常
- 母趾伸筋筋力に左右差なし
アライメント
- 骨盤後傾
- L1-L3過度伸展
- L4-S1過度屈曲
立てた仮説
1️⃣ SLRや反射、筋力が正常なので腰椎椎間板ヘルニアの可能性は低い。
2️⃣ 骨盤後傾により、腰部の筋・筋膜が過剰に伸張されて痛みが出ている可能性が高い。
仮説の検証
骨盤後傾が原因かを確認するため、術者が骨盤を前傾位に保持した状態で前屈動作を行ってもらいました。
結果、骨盤前傾保持で前屈しても痛みは出ませんでした。
この検証により、骨盤後傾が腰痛の原因である可能性が高いと確信できました。
その後、骨盤後傾の原因(股関節可動域制限、大腿後面の筋緊張など)をさらに評価し、最短ルートで治療に入ることができました。
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腰椎椎間板ヘルニアとは

腰椎椎間板ヘルニアは、椎間板の髄核が飛び出し神経根を圧迫することで、下肢の痛みやしびれ、筋力低下を引き起こす疾患です。
典型的にはSLR陽性、反射異常、足趾伸筋の筋力低下など神経学的所見を伴います。
これらの所見がない場合、ヘルニアの可能性は低いと考えられます。
筋筋膜性腰痛とは

筋筋膜性腰痛は、腰部の筋や筋膜が過剰に伸張・緊張・微小損傷を受けることで生じる痛みです。
神経学的異常はなく、動作や姿勢での痛みの出方、局所の圧痛、筋緊張が評価のポイントです。
長時間の不良姿勢や急な動作が原因になることが多く、正しい仮説のもとで原因を特定することが重要です。
仮説力を高めるための3つの視点

1️⃣ どの組織・構造が痛みの原因かをイメージする(傷病名を意識する)
2️⃣ どの動作・姿勢で負担がかかっているかを最初に見立てる
3️⃣ 治療前に「この理由でこの手技を選んだ」と言える状態を作る
終わりに
腰痛治療で本当に結果を分けるのは、評価の多さや手技の多さではありません。
👉 最初に立てた仮説の質こそが、結果を変えるカギです。
この意識を持つだけで、あなたの治療結果は確実に変わっていきます。
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執筆者

つぐみ整骨院 院長 篠田健太
柔道整復師として10年以上、整骨院(接骨院)、整体院にて修行し独立。
地域の方や日本代表レベルのスポーツ選手の治療にあたる。
痛み治療や身体動作に関するトレーニングの講演を行なっている。
保有資格
柔道整復師国家資格(厚生労働省認定)
プロコーチ(マインドセット社認定)
日本足病学協会

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